今月号は結構真面目にワインの話。そして泡盛部について。
どうして僕が店のお酒を「ワイン」と「泡盛」にしていったかというのは、誌面では語りきれないですけど、
色々な出会い、そしてそこに募った思いがあっての今です。
「ワイン」は一般的に思われているよりとても小さいマーケットです。
その中でさらにニッチなヴァン・ナチュールというゾーン。
焼酎というカテゴリーの中で「泡盛」というのは、泡盛全酒造所を集めても焼酎のトップ1社に製造量・消費量ともに
劣るそうです。
でもね、どちらも心が震えるような体験をさせてくれるんですよね。
もちろん、どのお酒のカテゴリーにもそういう体験をさせてくれたものはあるんですが、僕が店の方向性を考えて、
これからもずっと愛飲していくものは何だろう、という結論が、醸造酒であれば「ワイン」(主にヴァン・ナチュール)、蒸留酒であれば「泡盛」なんです。
マニアを喜ばせるような希少なアイテムも種類数もありませんが、ここ、升本屋でしか体験できないお酒との出会いや記憶を創っていきたいなと思っています。
それでは、182号です。