父が65歳になりました。
父はいまお店に出てはいませんが、経理や発送業務の梱包など、裏に回って色々な仕事をしてくれています。
65歳といえば、いつからそうなったのか現在の一般的な定年年齢。
このご時勢に定年なんてある意味ナンセンスですが、年をとったことは確かです。
父の父、僕の祖父は50の手前で亡くなりました。
(僕は祖父が亡くなってから産まれました。)
学生だった父は、否が応でも店をやることになったのですが、自分なりの店造りと時流をうまくマッチングして升本屋は地域の中でもきらりと光るお店でした。
その恩恵をうけて、僕は私立の高校・大学に行き、自由に過ごさせていただきました。
そしてバブル崩壊や規制緩和で個人商店の厳しい時代が始まった頃に僕は店に入いりました。
先の見えない時代の中で、なんとか凌いでやってきて、模索を重ねる中で生まれたのが
「かりんとう」です。
(なぜ「かりんとう」なのかは多くの方に聞かれるのですが、ここでは省略)
この3月で発売6年目に入るのですが、いまではおそらく升本屋のお客様の90%以上の方が
「酒屋」ではなく「かりんとう屋」だと思っていることでしょう。
僕もそうですが、きっと父も「自分は酒屋だ」と思っていると思います。
でも厳密に言うと、升本屋は父の頃から「お酒」のある「ライフスタイル」の提案をしてきた店だと思います。
それはいまも同様です。
「かりんとう」をきっかけに升本屋を知っていただいた方に、楽しく健康的な食生活やお酒の楽しみ、豊かなライフカルチャーをご提案していきたいと思っています。
形は違えどやはりDNAとして流れているものは同じなのだと思います。
申し訳ないことに、まだ隠居生活にしてあげられませんが、父と違う形で升本屋を発展させていき、父を喜ばせてあげたいです。
そんな父が2/14(土)放映の「ぶらり 途中下車の旅」にも出る予定ですので、是非ご覧ください。