全国各地に「升本」と名の付く酒屋はあるのですが、屋号としてあるだけで、すべて親戚と言うわけではもちろんありません。
うちの場合は、祖父の姉が嫁いだ先が、暖簾わけされた文京区白山の「升本」で、祖父はそこで働きそこから独立して、戦後、昭和24年に今の場所にお店を開いたそうです。
詳しくは知らないのですが、升本の大元が飯田橋、厚生年金病院の横にある「升本総本店」。
現在は卸問屋となっています。
その会長である升本喜八郎氏が1月12日に逝去され、今日「お別れの会」が新宿のセンチュリーハイアットでありました。
年に一度「升本会」というものがあり、会長を囲み皆で食事をするのですが、僕は去年初めて親父に代わって参加しました。
それが、升本会長とのたった一度の交流でした。
とても穏やかな好々爺といった印象で、温かな笑顔で迎えてくださいました。
今日渡されたご挨拶文で喜八郎氏のプロフィールをみると、なんと高校の先輩であり、
大学の先輩でした。
(早稲田大学高等学院→早稲田大学政経学部経済学科)
大学の方だけではあまり驚きませんが、高校からで学科も同じだと、なんだかとても親近感がわきました。
「だから、なに?」だし、「何を話すこともないし」、そもそも「もう話せない」のですが、献花の際に
抱いた感覚が、そのことを知ったのと知らないのとでは全く違ってたと思います。
他人との共通項って、心の距離をぐぐっと近づけるものだから、初めて会う人と話す時は、それを早く見つけたいなと思います。
実は、最近ちょっと忘れていたそんなことを、思い出させてくれた気がしました。
升本喜八郎様
どうぞ安らかにお眠りください。